マザーズ基金
~闘病中の助成金支援~
 

ファンド創設の由来

この写真はシングルマザーでトリプルネガティブ乳がんが発覚した女性の写真です。母として子供を支えながら、闘病生活をされていました。闘病中は治療費以外のお金も多くかかりました。それは保険ではまかないきれない、交通費や子どもの養育費、食費など、多くの項目が自己負担でした。そのため治療をあきらめ、日常を選択する方もいます。
生前、彼女は「自分と同じ思いをする人を減らしたい」とおっしゃっていました。当協会はその想いを引き継ぎ、乳がん患者さんの闘病中のお力になるべく、「MOTHER'S FUND」をここに立ち上げました。皆さんのご寄付とご協力は今まさに闘病中の方へと届けます。

「乳がん」という社会的問題
治療期間中における患者さんの悩み

治療中の通院費


 
乳がんの治療は手術の時は入院になりますが、その後の数年間は通院での治療になります。仕事に復帰する方は、通院の際には仕事を休むか、合間をぬって病院に向かう必要があります。その際にかかる電車代やタクシー代などの交通費はなにかの補助金などはなく、治療において、無視することはできない出費になっていくこともあります。
 

子どもの学費、ウィッグなど


 
乳がんは思春期・若年成人(adolescent and young adult;AYA世代:15歳から39歳の患者さん)のなかでも、30-39歳のかかる癌の第一位でもあり、子育て真っ最中の母親に大きな負担がかかります。子どもが小さい内は、シッター代や習い事、学費など、多くの出費があります。また、女性自身も抗がん剤の影響で「外見の変化」が生じることもあります。患者さんご自身のQOLの維持のために外見の変化に対して費用がかかることもあります。
 

薬の副作用にする鬱などの発症


 
病気の治療に伴い、抗がん剤や手術、放射線治療によって
患者さんの中には心理、社会、身体症状の変化によって
抑うつ、不安な気持ちになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そういったときに、ご自身好きなことやご自身のお辛い気持ちが少しでも軽減できるよう、MOTHER'S基金をご利用ください.
 
ご寄付をしていただける方々へ
 
当基金による寄付金は、乳がん患者さんへの直接経済支援と、それに伴う管理費、乳がん啓発事業に活用させて頂きます。
乳がん治療にかかる費用は、「入院、手術、通院」だけではありません。公的には補助されにくい部分、そして生活面のニーズに沿った使用の他に、乳がん患者さんご自身のためだったり、周りの人への感謝のために、子どもの為に、心置きなく使用していただきます。心に寄りそう助成金を目指してまいります。

心ばかりではありますが、1人でも多くの方へ温かくなるような気持ちを届けていきたいと思います。ご寄付をくださる皆様方のお気持ちをお待ちしております。
基金の支援状況
 
みなさまからのご寄付のおかげで、乳がんの方へ支援を届けることが出来ました。

受給者の声

M.Sさま(第三期)
助成金をどのように使いますか?もしくは使いましたか?
いただいた助成金は、ふたつのことに使用しました。 ひとつは、スポーツジムのルネサンスで行われている『がん運動支援プラン』を使って、乳がん術後の状態でも安全に運動が行え るパーソナルトレーニングを利用してきました。「がん治療中の運動が有効」ということは知っていましたが、自己流で運動して身 体を壊してしまう不安がありました。今回の助成金をきっかけに、以前から気になっていたがん患者も安心して運動できる施設へ予 約をして行くことができました。自分の体調に合わせて、そして、自宅に帰っても継続して運動できる内容を教えていただきました もうひとつは、家族全員が大好きなカフェでの食事を楽しみました。再発して約半年、一番側で支えてくれた家族への感謝と、高 校受験を目前に控えた息子への応援を兼ねて、美味しく食べてきました。
助成金の活用を通じて感じたことや、多くの方に伝えたいこと等をご記入ください。
 いただいた助成金の活用の制限がないので、「どんなことに使おうか?」を考える時間からワクワクしていました。治療にお金が かかるので治療費に回すことも考えましたが、「活用の制限がないのなら、自分と家族がご機嫌になれるものに使いたい!」と考え 、上記の2つのことに使わせていただきました。  がんの治療は長期戦で、お金も時間もかかり、気持ちも落ち込みがちになります。そんなとき、病気のことを忘れて自分をご機嫌 にできる出来事があると、「次もちょっとがんばってみようかな?」と立ち直り、再び治療へ向かうことができます。治療中の人を 応援してくれる助成金を活用させていただけたことに、心から感謝いたします。ありがとうございました。

C.Oさま(第一期)
助成金をどのように使いますか?もしくは使いましたか?
治療中に子供を預ける一時保育代と、お迎えシッター代に使用しました。
毎日の放射線治療と分子標的薬の点滴で体が辛く、日中病院から帰ってくるとぐったりしてしまい、夕方改めて上の子を迎えに行くのがしんどかったので送迎のみのシッターさんをお願いしました。真夏の暑さにもやられていたので、病院から帰ってきた後外出しなくて良いのがとても助かりました。
また 7/29 の上の子の誕生日には下の子を一時保育に預けている間に通院→子供のバースデーご飯を作りました。治療が始まってからゆっくりと子供のために時間をとることが難しく我慢ばかりさせていたので気になっていましたが、とても喜んでくれました。
助成金の活用を通じて感じたことや、多くの方に伝えたいこと等をご記入ください。
この度は本当にありがとうございました。
乳がんに罹患し、孤独や不安な日々が続く中このように寄り添って助けてくださる方々がいらっしゃることに感謝いたします!
がん治療は治療費だけでなく、ウィッグや帽子などの出費も大きいため助成金はとても助かります。

Mother's助成金はどのように使いましたか?
近所の旅館で実施されていた、「デイユース貸切風呂プラン」に家族と行ってきました。
助成金の活用を通じて感じたことや、そのほか一言お願いします
本助成金を通して、これまでやりたかったけど後回しにしていた「やりたいな」を実行できて、とてもよかったです。窓から見える坪庭に癒されながら、すてきな時間を過ごすことができました。

~M・Iさま(36歳)~

Mother's助成金はどのように使いましたか?
抗がん剤による、脱毛のため、ウィッグを購入しました
助成金の活用を通じて感じたことや、そのほか一言お願いします
医療費は公的制度がありますが、ウィッグは私の自治体では補助制度がなかったので、こちらの助成金はとても助かりました
~R・Oさま(45歳)~

Mother's助成金はどのように使いましたか?
抗がん剤治療中、副作用が酷く動けない私に代わり、家事やペットの世話、通院に付き添ってくれた婚約者に感謝の気持ちを込め、彼が好きなイタリアンのお店でディナーをご馳走しました。
助成金の活用を通じて感じたことや、そのほか一言お願いします
乳がんと診断され治療が始まり、働きに出ることが出来ず、家事をすることもままならない中いつも苦労をかけている婚約者に申し訳ないと思っていたところこの助成金を知り、当選しいただくことができ、とても感謝しております。彼に喜んでもらうことができ、いい思い出を作ることが出来ました。本当にありがとうございます。     ~N・Iさま(27歳)~


寄付してくださる方々・CSR活動導入事例

ご寄付をいただいた法人(団体)さま・個人さまを以下にご紹介します。
 

ブラウブリッツ秋田株式会社さま
セルスペクト株式会社さま
東北バイオエンジニアリング株式会社さま
 
秋田県の「がん死亡率」(人口10万人当たり、令和3年)は、25年間連続全国ワーストとなっており、ブラウブリッツ秋田株式会社さま、ソーシャルパートナーであるセルスペクト株式会社さま、東北バイオエンジニアリング株式会社さまは、「がん検診」が、がんの早期発見・治療につながる大切な習慣となり、日頃からご自身や、ご家族の健康への意識を高めることにより、気になったらすぐに医師に相談するという正しい受診行動を地域の皆様に広く啓発しています。
3社合同で行われた「TakeActionピンクリボン運動」では、2024明治安田J2リーグのブラウブリッツ秋田 ホームゲームの来場者数に10円を乗じた金額と、試合会場のブースにて行った募金を、当協会の「MOTHER’S基金」へ寄付していただきました。
詳細はブラウブリッツ秋田株式会社HPへ⇒Click

大木製薬株式会社さま
 
乳がん検診の推進啓発の一環として、乳房自己触診補助具「ママリーチェッカーN」を販売していらっしゃいます。こちらは自身の胸をセルフチェックする際に使用するもので、手袋状になった本製品に手を入れて、密着する膜と手のひら側の膜の「すべり効果」で指先の感度を高めます。一般医療機器(届出番号:11B1X10017000027)本製品の売り上げの一部を当基金へご寄付いただいております。
 
詳細は大木製薬株式会社HPへ⇒Click

基金の助成を受けたい方へ
 
支給対象者: 乳がんで闘病中の方(男性も可)

募集人数: 10名
支給額: 1万円
応募条件:
・助成後のアンケートにご協力頂ける方(助成金の用途は自由)
・治療計画書、主治医の診断書、診療明細書等、乳がんで治療中であることがわかるものの写真
選考方法:応募者の中から、当協会の基金委員会にて選考基準に従って審査を行います。
スケジュール:
1.応募締切          2024年12月31日(18時締切)
2.選考            2025年1月初旬
3.助成金決定報告・支給    2025年1月中旬
4.助成金使用等報告      2025年2月28日まで
 
*第三期の募集は終了しました